この世界の片隅に
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この世界の片隅に
振り返ったときにその剃刀の鋭さがわかる、という。
編年体で、だらだらと流れる戦前の日常、と僅かな戦後。
きっと、中学生ではよほどおマセでないと、豆腐のような映画に思えるかもしれんし、おマセな高校生は色々怒るところがあるのかもしらん。
前後編4時間ぐらいであれば良かったのかもしらんし、抜けたところが抜けているからそれはそれで真ん中に穴があいていて見やすいのかもしらん。なべて人の作るものには真ん中に穴があいているものだ。そういうものだ。
だらだらと流れる時間は、かつてそのようにあったかのように流れる。そのことを知ることができたはずはないのに。
田舎の劇場では2週目に入って、上映回数が4回から2回に減った。字幕版のほうが都合の良い時間だったのでそちらを見た。少し集中に欠けるような気もしたが、広島の知らぬ字面がわかって解説のようで便利でもあった。
いつかもう一度振り返って見たときに、傷の切り口があいているのを見るのだろうか。豆腐には甘味も苦味もあることを知る。お茶漬けにも味があるのだ。
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