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2019/05/01

『パラノイアだけが生き残る』を今更読んでみた。

『パラノイアだけが生き残る』-時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか
アンドリュー・S・グローブ

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』って本を読んだんだけど、結構引用されていたので近年再刊されたこともあるし読んでみた。
イノベーションのジレンマでのガチの実例というかケーススタディだよなー、インテル。

どこまでホントのことが書いてあるかは分かんないけど、結構色々正直ベースに書いている印象はある。

ということで20年後の復刊なんだけど、復刊の時の帯に

「この本のスーパー重要なコンセプト『戦略転換点』をみな学ぶべきだ。遅かれ早かれ、それはやってくるのだから」

スティーブ・ジョブズ 

ってのが書いてあったな。

 この本が書かれた時期の、普通に見ていると低迷したNeXT時代のジョブズを結構大きく扱っている。

 それ自体が、今となったら慧眼であると言える。アンディ・グローブが、ジョブズの目の付け所の良さを意識していたのだろうか?

 心配性(パラノイア)が挙げたインターネット時代のインテルの弱みとして取り上げたトピックとは、

高性能なパソコンでネットにつないで情報を編集加工するのが主流というWintelな世界ではなく、

安くてブラウズ特化した簡単なネット専用端末がクラウドで動く世界だって言ってるので、

ジョブズに喧嘩売ってるつもりが、アップルに復帰してARMチップ使ってアイチューンズとアイホン作ってiModeをパクってバーチカル統合の逆張りでウィンテルからの『戦略転換点』を作り出して独り勝ちしろってネタをジョブズに提供したとしか思えない。

 この本の後しばらくしてセレロンとか使ったネットブックみたいなのがそれなりに普及したので、オリジナル発刊後10年後ぐらいまでは見通せていたってことになってると思う。Wintel時代のPC全盛時代のインターネット予想では、だいたいあってる予想かな。

 こんな感じで20年前はインテルのトップですらインターネットの商業的成功というか実用化は半信半疑って言ってたぐらいなので、日本の企業トップにそんなことを求めるのは、ないものねだりというか完全に不可能だったんだろうな。ソニーの……、いや何も言うまい。

 一般個人はブラウズするだけで、編集とかしないっていうのがアイホンみたいなのに主流が移っていった気がする徐々に予想が外れていった原因かな。その予想はインテルには不利になる予想だったから仕方ないかな。

 俺がコンピューターに興味があった時代のトピックばっかりだったので、すらすら読めました。そこから状況があんまり変わってない気がするけど、まあ、人生そんなもんかも。

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