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2011/10/21

メタボリズムの未来都市展 戦後日本・今甦る復興と夢とビジョン

一時期見れないかもと思いましたが、震災のせいで開催が遅れたため、なんとか見ることが出来たのが幸か不幸か。

http://www.roppongihills.com/feature/metabolism/metabolism.html
メタボリズムの未来都市展 戦後日本・今甦る復興と夢とビジョン


どんな内容だったかとかメタボリズムって何みたいな話は、適当にリンクを。


「一分でわかるメタボリズム」

森美術館「メタボリズムの未来都市」展、レポート

「メタボリズムの未来都市展」
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2628

あとは、特に説明なく皆様を置き去りにするような感想など。

まず、丹下健三を明確にメタボリズムの人と位置付け、ヒロシマピースセンターをしょっぱなにかまして、満州開拓の大計画を祖先に持ってくる構成にしびれる。
確かに、第二次大戦の東京復興も台湾や韓国や満州の色々な実験なしにはできなかったんだろうなあと。新幹線とかも似たような経緯なんだし、やっぱり十分な懐胎期間がなければ花咲かないんだろうな。


そして、メタボリズムは第二次大戦のトラウマからくる復興計画との定義は、目から鱗というかやっと腑に落ちる解説に出会えたという感じだ。伊勢湾台風からの高台農村計画などは、まんまどこかで同じことを考えていたんだなあと思った。

坂村先生がかなりハマったであろう電脳都市というかMTRON?の元ネタ「コンピュータ・エイデッド・シティ」のモックアップとか初めて見た。

メタボリズムの思想をかなり受け継いでいる伊東豊雄が、東日本の復興計画マスタープランに関わっているというのも何かの必然か。つーか、柱状コアにメンテ系を全部入れて床をドミノシステムでつなぐって、まんま仙台メディアテークやんけ。そういえば。

そして、70年の大阪万博をピークとして、オイルショックとともにメタボリズムは消えていく。
復興と成長と人口拡大を前提としたメタボリズムのあっけない終わりであったとも言える。モダニズムを超越することなく、ポストモダンが始まるだけであった。

そもそも、あの空間に住みたいと思わなかったのは何故なんだろうか。やはり、どこかフラーのダイマキシオンと同じで、どこかスタティックで画一的な印象なのは否めない。フラードームも実際にモデルハウスの中でちんたら見物しつつ過ごしてみると、色々生活していくんだったら馴れないだろうと思える部分が大きいと思った。

そして、人工地盤はともかく、メガストラクチャーは大規模開発のショッピングセンターとして、ある意味結実しているのかもしれない。そうした奇妙なモダニズムの結末がジャスコやららぽーとの巨大な消費基地なのか?

戦後奇妙な変形を余儀なくされたモダニズムのメタボリックシンドロームから抜け出すためのヒントのようなものがあったような気がする。

もう少し、フラーとアーキグラムとの話があるといいなあと思ったけど、十二分にお腹いっぱいで、これ以上内容あったら頭の中がリバースしそうになったので、ないものねだりかな。

ともあれ、TRONの原型のかなりの部分はこの展示にあるとしか思えない。ポストモダンを超えるヒントは確実に埋まっているように思った。

森美術館を出て、スカイラウンジをぶらぶら歩いていると、丹下健三の設計したフジテレビの社屋と、都庁とオゾンビルが遠くに見えた。土地の所有権に縛られて、いつまでもごちゃごちゃとした街並みはいつまでもこのままなのだろうか。

そんなことを思いながら、同時開催のドラゴンクエスト展でやっていたスライム肉まんを食べて、へとへとになって帰りました。

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コメント

菊竹清訓(きくたけ・きよのり)氏が昨年12月26日、東京都内の病院で心不全のために亡くなったことが分かった。83歳。

投稿: halftable | 2012/01/08 00:01

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