« iPodで敵を撃退、米武器メーカーが軍用iPod関連製品を発表 - Technobahn | トップページ | 「Sakshat」インドの「10ドルノートPC」 »

2009/01/25

カード型データベースソフトの復権を熱烈希望する感じ

前編:
http://richard-wong.cocolog-nifty.com/tron/2008/07/post_01a1.html
カード型データベースソフト

なんか、検索フレーズランキングでカード型データベースソフトに関する記事の需要が多いみたいなので、続きを書いてみた。
多分、求められてる内容は、適当なフリーのカード型データベースソフトで良いのがないか?ってことだと思うんだけど、それは俺の知ったことではない。

なんで、カード型データベースソフトは事務系ソフトの王道から外れていったのかというと、MSオフィスのスタンダードセットに入っていないからってことに尽きてしまうわけだろうけども。

確かにエクセルのソート、オートフィルタ、項目別集計、ピボットテーブル、ワードへの差し込み印刷あたりがあれば、日常業務的なデータベース用途のほとんどは解決しそうな気はするし、MSもデータベースの製品ラインを2本も持ちたくないだろうし、フォックスプロはそんな感じでフェードアウトしたんだろうし。

大体マイクロソフトは昔からデータベースとネットワークにかかわることは鬼門に近いような気がする。企業体質というか遺伝子的に苦手なんじゃないのか?WinFSの開発失敗だってデータベースの開発失敗みたいなもんだろうしなあ。

それでも、必要だったんならオフィススイート関連ならロータスのアプローチとか、ボーランドのバラドックスとかあったわけだけど。

独立系でもRDBMSのDbaseを筆頭に、ファイルメーカーとかDBプロとか4thディメンションとかザ・カードとか桐とかLet’sアイリス(超漢字マイクロカードの元ネタ)とかあったんだしって考えたんだけど。

でもこれだけ役に立つソフトがMSオフィスのスタンダードセットに熱烈追加要望されるわけでもなく、なし崩し的に目立たなくなったのはなんでかなと改めて考えてみた。

俺の記憶だと、DOSから直接ウィンドウズに移行できたカード型データベースソフトって確か無かったんじゃないかな?だから、個人がパソコンで作っていたデータベースに関する資産が俺の周りでは一時期ゼロに近くなったんだよな。

少なくとも1992年あたりからOSはウィンドウズの3.X系統にぼちぼち移行していったけど、DOSからウィンドウズにアプリが移植されるまでにその後の3から5年ぐらいは時間がかかっているような。

一応RDBMSのアクセスもウィンドウズが前提で買収されてきたソフトだったしなあ。まあ、Windows3.Xがエクセルのために出来た環境なんだからしかたないと言えばそれまでだけど。OS/2?何それおいしいの?


桐とかザ・カードやファイルメーカーはWin3.Xあたりはまるごとスキップしたような気がするし、ロータス・アプローチやボーランド・パラドックスなんかはウィンドウズになってからリリースのソフトじゃなかったっけ?
もはや正確なところは思い出せないけど。

そうすると、Dosからのデータベース資産がOSのバージョンや互換ボックスのアレさやハードウェアとかの関係で引き継げなくなって結構困ったようなところもあったんじゃないのかと。だから、データベースを自分で作って運用することのご利益を知らない人の方が多いわけで。そもそもデータベースソフトをパソコンで使ってるのを見たことない人の方が多いわけで。

実際、40とか50以上の大量の管理する項目があるときで、決まった書式に収めなきゃいけない大量の定型データ処理をエクセルだけで行うのは不便だし。そんでもって、紙に印刷するときB4とかA3横一枚ぐらいに必要な項目が納まらないと、業務処理にならないわけで。

表計算ソフトやワープロなんかはテキストベースやcsvベースとかで移行できたりとか、ワードやエクセルが無駄に便利に読み込んだり変換したりしてくれて、それまでと同様な使い勝手が可能な状態まですぐに持って行けて、DosやMacからの資産を比較的スムースに引き継げた。

でも、データベースはベンダーのプロプラエタリなファイル形式を読み込んで、それまで利用していた環境を多少の手間で再現する、ということが出来なかった時期というのが存在したように思う。

特に、データベースは業務の一連の手順の自動統合化を自然と目的としてしまうところがあるので、ワークフローの記述部分をデータ構造とは別にカプセル化してポータビリティを持たせる仕組みを作らないと、分析から実装まで一番手間暇かかるところを、再びやり直さなくちゃいけないわけで。

その辺は、大昔のMacWorldのデモでみたNeXTのインターベースをバックにしたインターフェースビルダーのデモには腰が抜けるほど驚いたなあ。あっというまにテーブル定義して、リレーションをGUIで貼って、入出力用の画面の設計があっというまにできて、クエリー設計があっというまに終わって、30分のデモで実用的っぽいシステムがいっちょ上がりって感じに見えたもんな。桐でテキストリンク貼ってコツコツリレーション構築するのが阿呆らしく思えたけど、まあデモだしな。

しかし、そうした開発環境というかRAD的なものとワークフロー記述言語みたいなのが標準化しない限りデータベースソフトってこれからも一般的にはならないのかも。データだけテーブルごと読み込むだけじゃ意味がないもんな。

SaaS的なネットワーク共有前提のカード型DBとか普及したりすればいいのかしらん?

まあ、日常の少量非定型業務ならワード・エクセルでいいんだけど、業界のナントカ事務局とかの年間会計、決算、会員管理、届出関係通知みたいな割と定型かつ大量の処理業務には、やっぱりデータベースソフトが欲しいよなあ。

潜在需要は大きいと思う。いやマジで。最近は素人の人がそんな話をよくしてるから。

年賀状管理ソフトみたいな専用データベースソフトとかで会員管理してたりするのもどうかと思ったりすることもあるんだけどさ。かといって汎用データベースソフトを設計運用できるかというと結構ファイルメーカーとかでもハードル高いんだよな、一般の人は。おまけに他人の設計したデータベースってなんだかよく分からんし。

オープンオフィスもその辺は今のところ全く期待外れなわけで、MSオフィスの猿真似でしかないことが悪い方に出てるね。まあ、淘汰されてしまったに近い他のライバルたちが情けなかったということでもあるけど。あれでMSオフィスの使い勝手的な進化が事実上止まってしまったというのも情けなかったけどな。

VBAの応用としての第一歩が、エクセルをカード型データベースとして使うにはっていうのが定番なのもどうかと思うし。まあ、簡易入力フォーム機能はあるけども、入出力の画面設計が出来なくちゃ意味がないよな。

いっそのこと、データベース専用シートというかブックみたいなモードを作って、そこに画面入出力設計の出来るプラグインみたいなのを標準にしてくれないかな>エクセル。方向は違うけど昔のIMPROVみたいな感じ。

日常業務の一環だから、大量かつ定型的ではあっても例外の方が多かったりと、データベースみたいな融通の利かないソフトでは結局ドツボに嵌まって処理大変、ってオチかもしれないけど。

でもやっぱり、エクセルの計算式が間違って入ってないかを電卓で検算したりとか、様式の管理のためだけに無駄な労力と時間を使っているのは、コンピュータの能力と可能性をドブに捨てているとしか思えないという結論は変わりなかったりする。

せめて、昔のクラリスワークスや、MSワークス程度の機能でもいいんだからさあ。

それにしても、ファイルメーカーのあの柔軟さは一体どこから来たんだろう。それも不思議ではある。

データベースのご利益というのもBTRONの実身仮身と同じで、正規化されたデータが大量に集まってはじめてわかるというあたりもとっつきにくいところですかね。
データベースのユニークIDが行じゃなくてファイルについたらデータ管理が凄い便利じゃないかと思いついた時に、坂村先生の「トロンからの発想」を読んだのが俺のそもそもの間違いだったわけだけど。

また長文すんません。 ではまた。

|

« iPodで敵を撃退、米武器メーカーが軍用iPod関連製品を発表 - Technobahn | トップページ | 「Sakshat」インドの「10ドルノートPC」 »

コメント

ご指摘に応じて、ちょっと書き直しました。

でも、データベースはベンダーのプロプラエタリなファイル形式を読み込んで、それまで利用していた環境を多少の手間で再現する、ということが出来なかった時期というのが存在したように思う。

投稿: halftable | 2009/01/27 21:37

表計算ソフトなら、csvで書き出したデータをそのまま利用すれば事足りることが多かったですからそれでよかったですけど。

データベースだと、関連付けた複数の様式や、スクリプトなどのアプリ的に引継ぎ先がないままフェードアウトになってしまった事例が私の周辺には多かったということで。

データが読み込めるだけではお手上げみたいなこともあったりするので。csv書き出しが出来るということについては同意です。はい。

投稿: halftable | 2009/01/27 21:16

えーと、ピンポイントで。

大抵のデータベースソフトは CSV か何かのテキスト形式でデータを書き出せたと思いますが?

投稿: MAROON | 2009/01/27 08:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68399/43855580

この記事へのトラックバック一覧です: カード型データベースソフトの復権を熱烈希望する感じ:

« iPodで敵を撃退、米武器メーカーが軍用iPod関連製品を発表 - Technobahn | トップページ | 「Sakshat」インドの「10ドルノートPC」 »