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2006/05/28

ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け

ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け
ニール・ガーシェンフェルド, 糸川 洋

MITメディア・ラボ風味のユビキタス・コンピューティングであったThings That Thinkのあとは「ビット」から「アトム」へってことだな。プロシューマーが本格的にあらわれるのだろうか。
ということで、なんとか読んでみました。

インクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべて あたりで、CAD/CAMで作る金型の世界でも、着々とパーソナル・ファブリケーションの時代が近づいているのを予感させられてはいたんですけどね。

ちなみに、世界初のCAMが、1950年代にWhirlwindを使って行われていたなんて知らなかったぞ。ついでに、アイヴァン・サザランドのスケッチパッドが世界初のCADだとか、DECの元になったTX0やTX1もやっぱりCADだったとかいう話も面白すぎるぞ。
フォン・ノイマンのセルラー・オート・マトンがある意味CAD/CAMのことを指してるなんて、思いつかなかったぞ。
キューティー・ハニーがナノテク技術のことでエロカッコイイということだとちょっと思ったぞ。
エリック・ドレクスラー「創造する機械」のかなり正統な続きの本でもあり、パーソナルコンピュータの次の世界の本であるといえる。これはPMCが出すべき本だったなあとおもった。

しかも、パーソナル・ファブリケーションのゴールと呼べるものが、ヴァネヴァー・ブッシュのアナログコンピュータであるというのが、なんというか2001年宇宙の旅というか猿の惑星風味である。

なんとなく、試作品と完成品の区別というものがないあたり、バックミンスター・フラー風味も感じる。てゆうか、フラーつながりでヴィクター・パパネック「生きのびるためのデザイン」と読後感がかなり似ている気がした。

ついでだから『民主化するイノベーションの時代』エリック・フォン・ヒッペルあたりも行っとくべきかなあ。
http://www.outlogic.co.jp/modules/news/article.php?storyid=335
http://blog.tokuriki.com/2006/01/post_152.html
しかし、これが資本主義のど真ん中から出てきた本なのかねえ。資本主義2.0っていうことなのかしらん。うーん。これ以上言えない。

ちなみに、俺が今のところパーソナル・ファブリケーションにもっとも近いイメージと思うのは、今のところパソコンよりも「ミシン」かな。
ミシンは、映画や機関銃を生み出したことでもあるし、これからはミシンの歴史を調べると、パーソナル・ファブリケーションの未来が分かるかもしれないと何となく思ったり思わなかったりする。シンガーミシンの歴史がIBMやMSの歴史と重なって見えるのは気のせい?

もう少し、まとまった感想は後で書くかもしれない。でわまた。

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コメント

最近復刊されたみたい。でも、ナノマシンならなんでもできるというドレクスラーのほうがもっとすごい内容だよね。

投稿: halftable | 2013/05/06 21:28

日本が開闢してこのかた、古事記にある「修理固成」というのが、日本の文化を形造ってきたように思います。金型に、樹脂や溶けた金属流し込んで形あるものを作る。日本には建国の精神などないと思っているようですが「理を修めて固め成せ。」こそがそれにあたるのではと思っております。

投稿: | 2007/08/05 09:52

http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2006/03/post_bde1.html

似たようなことを皆考えるんだなあと思った。

投稿: halftable | 2006/05/29 22:40

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