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2006/04/12

ユビキタス美術館

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060411/235071/
国立西洋美術館と坂村健氏が“ユビキタス美術館”を実験

http://ascii24.com/news/i/topi/article/2006/04/11/661655-000.html
国立西洋美術館がIT化構想“ウェル.com 美術館”を発表

これにより来館者が気に入った作品をプリントアウトして持ち帰る、といったサービスも提供可能だという。
まあ、紙で配るのはMOTとかオペラシティでもやってるけどね。

作品のRFIDとWikipediaの項目をつなげればいいのに。


さて、1996年4月?に坂村健助教授から坂村健教授になった時の初仕事が東大総合研究博物館(大学院理学系研究科併任)でしたね。
従来の「東大総合研究資料館」から改組されて、資料の持つ情報をデジタルデータ化して未来型の展示を行い、ネットワークで社会に公開するデジタルミュージアムの概念を実装しようということで、最初変な人事をするもんだなって思ったんですが、なんだかんだで、もう10年もやってるんですね。

東大所蔵の各分野600万点の所蔵品の、一貫的な保存・活用を社会に解放する「開かれた博物館」を目指してってことで、東大にある変な標本とか安田講堂の中とか色々公開しましたよね。

その頃、デジタル美術館ということで色々やってたゲイツとアレンのコービスは今どのくらい商売になっているのかしらん?なにか、コービス提供の文字を見ない日はないぐらい普及してるような。


1996年11月には「歴史の文字・記載・活字・活版」ということで総合研究博物館最初の特別展。文字文化をテーマに、現存する活字や輪転機を展示すことで、文字文化の意義を問うた。
また、展示におけるマルチメディアなどのデジタル技術活用の実験を行った。

その成果は1996年12月5日第13回トロンプロジェクト国際シンポジウムの坂村健 TRONとデジタル博物館として発表された。

また、同じ時のトロンショウで、デジタルミュージアムに関する報告が由良俊介氏!がリアルタイムプラウザに関して、鵜坂智則氏が博物館サーバーに関して発表した。
これによって、博物館資料情報をデジタルアーカイブとして蓄積し、ネットワーク上でそれらを統合した仮想博物館を実現するシステムの概要を提示した。

1997年1月21日からは特別展「デジタルミュージアム」。
電脳博物館をテーマに、MUDや博物館プラウザなど、デジタル化された資料活用の技術を展示。
また、CD-ROMやインターネットによる外部からの資料アクセス手段を提供。
この展示の時からTiPOをベースにした博物館展示説明システムによる実験も開始。

赤外線通信装置で展示装置と交信し、文字や音声によって説明を受けるといったことで、10年前から同じことしてるしてる。

その後、エアドームを使った知の開放展でもTipoを使った展示物説明システムが活躍……というか、あまり上手く動いてなかったような印象があったけどなー。
 
1998年1月には博物館携帯ガイダンスシステムを搭載したTipoが「MGS-3000」としてPMCから商品化。博物館向けに発売されるまでにいたった。が実績はどうだったんだろう?
どっちかというとWinCEというかポケットPCベースのものをこの頃はよく見かけた印象がある。


1998年2月14日の朝日新聞記事「 目指すは非来館型博物館」 では坂村教授と国会図書館の田屋裕之氏が対談。
オンラインで利用する「非来館型」の電子図書館・博物館を主張。
坂村氏は分散した提供者がコンテンツを出し合った「仮想博物館」を提唱していた。

ちょうど、文字コードが絶好調の頃ですな。

1998年12月1日の雑誌:別冊日経サイエンス「変わるネット社会」では
 坂村教授の論文「デジタル博物館」で、東大総合研究博物館の理想「オープンミュージアム」を実現する技術として、インターネットを用いた情報利用やMUD、展示品の電子タグといった実例を紹介。

2000年7月20日には岡山市がデジタルミュージアムの構想 
岡山市のホームページで、岡山リッドシティ構想に関して坂村氏と岡山市長が対談し、坂村氏が協力したデジタルミュージアムの構想について語っている。今に至るまで、岡山では色々試しているみたいですね。

まあ、そうした10年間の蓄積がこんな形になったわけだろう。うんうん。

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コメント

Wikipediaだと変な人に書き換えられちゃう可能性ありますからねぇ。そう言えば、西洋美術館の説明コンテンツは某怪しい人が作成(入力)したらしいです(笑)

投稿: リチャード・王 | 2006/04/17 09:56

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