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2005/09/30

李禹煥 -余白の芸術

フェイントをかけようかと思いましたが、予告どおりリハビリ方面その3で。

もの派──再考ということで、2005年10月25日(火)~12月18日(日) から大阪の国立国際美術館でも展覧会が開催されるはこびとなり、なぜか再評価が進む70年代の「もの派」 ですが、その実体というのもよくわからない。

その中の中心的作家といわれた李禹煥の個展が横浜美術館で開かれたのでその感想。

李禹煥 -余白の芸術
http://www.yma.city.yokohama.jp/exhibition/2005/special/03_leeufan/

個展ということで、あまりトータルなレトロスペクティブといった感じではなく、90年代以降、特にこの3,4年の作品を中心に展示してあります。宮崎進のときもそんな構成だったな。

まず、玄関を入る前の屋外から既に彫刻が3点並んでいます。

李禹煥の芸風を知らずに見ると、そのまま石とかに腰掛けてしまうかも。というのは、鉄板と石が置いてあるだけだからです。
ちなみに、今回の個展の鉄板とAV機器の供給はすべてサムスンですね。

横浜美術館も広いなー。

まず、平成6年から10年ぐらいに製作された絵画の部屋があります。
李禹煥の芸風である、加工していないキャンバスに刷毛で点を描いたりとか線を引いてあるだけの「禅的」な感じの部屋です。

もっとも、付いた絵の具を見ると胡粉だの炭の粉だの石の粉だのが色々混じっていて、どうやって作った絵の具なのか見当つきませんけど。

これが、平成10年を過ぎたあたりから、明るいベージュが下地に塗ってありますね。たぶん色指定して業者発注でしょう。鏡面仕上げをしてあるかのようにきれいな塗りです。
キャンバスに力が付いた分、描かれる点の色がよりグレーの度合いを増し「図と地」の関係がより曖昧になってます。

この辺に比べると、過去のものは未加工のキャンバスというしがらみから、「図と地」の関係がはっきりしすぎていたり、色々小細工をせざるをえないというような感じに見えます。何もしないというのもなかなか面倒だ。

しかし、キャンバスを蝶番でとめて屏風にするというのは、初めて見るわけじゃないけど彫刻的な発想から来ているのかしら。

彫刻も例によって、鉄板と石が置いてある空間が続きます。

最後の部屋は、壁にアクリル絵の具で直接「点」が3つ描かれた部屋になってます。
アクリルで描いたので、正直なんとなく無理があるなーという感じが否めませんが、壁に直接描かせるほうも凄いかも。

ということで、創作和風料理の店のディスプレイかなんかだと思ってみるのが吉だと思います。あまり素人向きじゃないんで。

あと、横浜美術館の一般展示には、イサム・ノグチが何点か置いてあったな。
ということで。


横浜トリエンナーレ2005も見たかったけど、日程が合わなかった。残念。

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横浜美術館にて。(9/17〜12/23)http://www.yma.city.yokohama.jp/exhibition/2005/special/03_leeufan/index.html「観る」展示ではなく「いる」展示。それぞれの作品と空間を共有して、自分がそこに「いる」こ… [続きを読む]

受信: 2005/10/12 07:26

» 李禹煥てば〜。 [ニャンサーネットジャパン]
 僕の場合はまだ、かなりある面では古い人間なので、従来の美術のやり方や制度を踏まえた上で、やっていますから、それなりに、なんだか知らないけど、日常性とは若干違うとか、なんだか変な感じだとかというのがある。  しかし、若い層になってくると、どんどん普段の何....... [続きを読む]

受信: 2005/11/03 10:43

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