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2005/09/26

イサム・ノグチ展 彫刻から空間デザインへ

リハビリシリーズその2。


イサム・ノグチの能書きについてはこちらを。
http://media.excite.co.jp/ism/043/


http://www.ntv.co.jp/isamu/
イサム・ノグチ展 彫刻から空間デザインへ~その無限の創造力
 ということで東京都現代美術館へ。

東京都現代美術館って、駅から遠いんですよね。旅行者には雨の日だと辛い。
都現が出来たばかりの頃はシャトルバスが出てたりしてましたが、今はもうなくなったのね。

日テレ&読売新聞全面支援のせいか、結構人が多いな。しかもなんとなく美術とイマイチ無縁そうなオサレな人が多いような気がする。

内容的には、目玉のエナジー・ヴォイド(どうやって持ち出したんだろう)があのだだっ広いアトリウムにデーンと置いてある以外は……正直いまいち展示物のバリエーションが物足りないかなー。

フツーに考えたら、あのだだっ広い東京都現代美術館でも、ほかの展示と一緒に開催できる規模なわけないはずなんだが。
まあ、お客さんがいっぱい入ってるからいいか。初期から最後まで解説もよく、まとまった展示ではあるし。

展覧会の会場以外に、美術館案内の部屋である映像ギャラリーの奥に「家具とあかりの空間」と題した部屋があったんですが、ここにはイサム・ノグチデザインの照明器具「あかり」各種やノグチテーブル、フリーフォームソファがセットしてあります。ソファーには自由に座って部屋に用意された資料や本、カタログなどを読むことが出来ます。ちなみに、ここだけなら無料です。

正直、そんなものがあるとはわかりにくいですが、ここはオススメです。存分に雰囲気を楽しめました。オゼキと資生堂グッジョブ!!ハーマン・ミラーやヴィトラの回し者みたいな気分になってきた。

モエレ沼公園はやっぱり行ってみたくなりましたね。公園内の遊具「オクテトラ」は、名前から形からして、あーバッキーだなーって感じ。「オクテトラ」の中に入ってみると意外と広いのでまた驚いたりする。

地球をまるごと彫刻ってのが、都市を丸ごと電脳化、という一種の環境デザインとしてトロンでユビキタスな感じ。

と、〆たところで次。

http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan_h17-1.htm
開館10周年記念 東京府美術館の時代 1926~1970 展

あー、もう10年経つのか。早いねー。

◇「聖徳太子奉讃美術展覧会」(大正15年5/1~6/10)
◇「紀元二千六百年奉祝美術展覧会」(昭和15年10/1~10/22・15年11/3~11/24)

ということで竹内栖鳳は絵が超上手いと思った。

ちなみに、この展示会場の途中にある回廊から見下ろすエナジー・ヴォイドがなかなか趣があってよろしい。

◇日本アンデパンダン(読売アンデパンダン)(1949~1963)

感想はパス。

◇第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)人間と物質(1970年5/10~5/30)

アルテ・ポーヴェラ、ミニマリズム、もの派が一同に会した展覧会で、免疫のない人は「タダのゴミやんけ」と言いそうではある。たしかにそうとしか見えないかも。

正直、いろんな意味で素人にはお薦めできない。まあ、70年代再評価ということで、もの派再評価が始まっているような気はする。アルテ・ポーヴェラも豊田市美術館まで見にいけなかったのが悲しい。


ということで、次はたぶんもの派の代表的な作家、李禹煥かな。ではまた。

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コメント

観念でもって自然をねじ伏せるというのは西洋美術の根底に流れる基本的概念ですし。

>「芸術」の名のもとに、「観念」という名の暴力と病理の暴走が貫徹されています。

牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館行ったことないですから、ちょっとその辺の感想は良くわかりません。

ま、精神や理性の名のもとに人間が周辺の環境に及ぼしていることも似たようなものではないかと思います。

投稿: halftable | 2005/09/30 21:32

イサム・ノグチの個人的な不幸の話は別として、作品世界から感得されるテーマとしては「観念でもって自然をねじ伏せる」というものであります。そのパワーは尋常でない。
牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館へ行くと歴然ですが、それはほんとうに具合が悪くなるような圧倒的な“力”です。「AKIRA」の一場面を見るような、空間がねじ曲げられて息苦しくなるような。そこに人間の居場所はありません。
作品一点一点を見る分にはいいのですが(今回出展の「エナジー・ヴォイド」も悪くないし、札幌の大通公園の「ブラック・スライド・マントラ」なんかもすごくいい)、作品世界はつまるところ病的というか、現実の言い分にまったく耳を貸さない。
「芸術」の名のもとに、「観念」という名の暴力と病理の暴走が貫徹されています。
その暴力性は、TRONに感じる懸念とか心配とかいったものとはまったく異質で、ほんとうに底なしの真っ暗な穴のような、すべてを吸い込んでしまうような、一方向の、恐ろしいものです。

投稿: 松永 | 2005/09/30 00:41

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